あおい あおい海だよ 青とみどり色をまぜた”あお”の海さ
おきに出れば 青さがまして まっ青な深い 深い海だよ
あおい水面に白い波がうねると
じゅぱーっ しゅるるー
しおふき花火だ
クジラがゆっくり 大きなからだをゆらした
ぼくの乗った船は、イルカたちといっしょに走っていた。
イルカたちは、婿島のおきで、
とさけんで船を見送ると、しっぽをひるがえして、父さん母さん島へかえって行った。
ぼくは、ゆれる船の中で、水の玉をひとつ落とした。
まる一日かかって東京に着いたばかりなのに、ぼくらは、飛行機に乗った。
もっと北へ向かうらしい。
飛行機からおりたところは、まっ白だった。
からだがじんじん冷えて、こおってしまうんじゃないかと思ったよ。
車でホテルに着いた時は、みんなほっとした。
「いやぁ、さすがに北海道。ブルブルだぁ」
いっしょに来たおじさんが、自分のほっぺを手でこすって言った。
「さて、あしたのじゅんびだ」
ぼくたちは、たくさんのパンフレットを持たされた。
「あしたが楽しみだな。カンパーイ!」
すっかり体のあたたまったおじさんたちが、ビールをぐいっと飲んだ。
次の日の空は青く、小笠原の海のようだった。
なのに、さむくてふるえてしまう。
おじさんたちは、札幌の大通り公園という所に着くと、目をまるくして言った。
たくさんの人と音楽が、ぼくをつつんだ。
気づくと、なかまたちの数がへっている。
どこへ行ったんだろう。
「まいごさんのお知らせをします ……」
どこからかアナウンスの声が聞こえる。
ぼくは、おじさんがたを見た。
「はい、ここでおしまい」
そう言っておじさんは、歩いていた知らないおばさんのうでを引っぱると、持っていたヒモでしめきりをした。おばさんは、きょろきょろしながらヒモの内がわで、行列のさいごについた。
おじさんが、一番さいごについたおばさんに、ぼくをひきわたした。
ぼくのからだが、もっとふるえた。
「あれまぁ、もう集合時間だよ」
僕をつれたおばさんが時計を見て、バス停へ走った。
バス停にたどりついたおばさんに、知り合いらしい人が言った。
「ことしの雪まつりは、あったかいねぇ」
こんなにさむいのに、あったかいだなんて ――。
「ところで、それはなに?」
「ああ、これ、小笠原諸島からだって」
おばさんが、ぼくを見ながらこたえた。
ぼくは、さらにからだをちぢめて、小笠原のパンフレットを見た。
海の色があたたかい。














08年08月17日 23:30:48
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