かつお節を削る「かんな」。明治生まれの母からの贈り物の話でございます。
母35歳の折忽然と産まれた遅い児の、母娘の縁の薄さを気遣ってか、まだ小学生だった私に「サカブシにならないようにね」と、手渡されました。そう、もう60年以上も昔のこと。固いカツオの節を小さな手で、必死に削ったものです。
「これは背ブシ」「これはおなかの方」。腹ブシの方がやわかくて削りやすかった。でも、旨味が強いのは背ブシだったように思います。「ホラまたサカブシになっている」そのザラザラを、ほうれん草のおひたしにかけて、こっちの方が食べ易いなんて、負け惜しみを通したこともありましたっけ。
ほうれん草のおひたしと言えば冬の食卓の定番でしたが、茹でたお湯でヒビ割れた手を洗ったことを思い出します。湯沸かし器など見たこともない時代、暖房だって火鉢、炬燵。東京の空気は冷たく、北風びゅうびゅうだったように思うのですが。
シモヤケ、ヒビ割れ、小学生の手の大半はそのどちらか。信じられますか。
ほうれん草を茹でる?チンではないの? そんな声も聞こえてくるようでございますが、私は今も茹でる派。せっかくのビタミンが云々、時間の節約などの声も聞こえて参りますが、まあ、この歳まで生きているのですから、栄養の面では問題ないでしょう。
「かんな」から外れましたが、今日、きっちんの整理をしていたら目についたので
お話した次第。貧しかった家庭の、そして物が乏しかった時代の「母から娘への贈り物」とて、貧しい作りの「かんな」でございますが、60年も前の母の息づかいや仕草が甦って、温か〜い一瞬でした。
知り合いの、昭和2桁生まれのママがお嬢さんのお嫁入りに手渡したのは、23年間つけ込んだフルーツのワイン漬け。ウェディングケーキにちりばめられていましたっけ。
08年08月29日 16:19:41
削りやすいが毛刷りやすいに。変換ミス、です。恥ずかし。
08年09月06日 14:12:23
懐かしいですね、おかか。の頃はおかかをかく音、すり鉢でお味噌を擦る音がから聞こえて来るのが 朝の音でした。が小さい頃は未だおかかをかいてお味噌汁を作っていたのでしょう。ながら 「なんて聞こえる?」と聞くと「かっかっか」「しゅっしゅっ」う子もいれば 何時も陽気な次男は「かっちょ、かっちょ、かっちょ、かっちょ、かっちょいいど、どん、どん」っていってる。と云って笑わせました。四十年もたっても忘れられません。は すっかり怠け者になって ついだしの素や削り節を使います。前 欲しくて、新しいかんなの削り箱を求めたのですが。
子供
台所
子供
かき
と云
いま
数年